昔から仲のいい友達が離婚問題で悩んでいると相談をしてきた。
友人は今から約8年前に同じ大学のサークルで一緒だった1年後輩の恋人と結婚した。
結婚前に私も何度か彼女に会わせてもらったが、とても礼儀正しくて優しい印象の女性だった。
もちろん結婚式にも招待されて末永く幸せな夫婦でいられるように願ったものだった。
友人の話によると、結婚3年目に子供が生まれて順調に幸せだったのだが、
その後、子供の育て方の意見が食い違うなど様々なほころびが出てきたらしい。
私は自分の経験を元に、結婚というのはもともと赤の他人が一緒に暮らして行くのだから
意見や考えが合わないのは当たり前で、お互いの欠点や合意できない部分にもある程度、
目をつぶって許し合う気持ちが必要だと説いた。
しかし、夫婦間のことは他人には理解できない部分もあることは確かで、
彼らはこれまでに十分に話はしたがどうしても結婚生活を続けるのが困難になったらしい。
今の日本では結婚した夫婦の3組に1組が離婚していると聞いたことがある。
実際に身近で離婚という話を聞くとそのような情報も真実味が増すというものだ。
彼は離婚の方向で話をしているが一つ厄介な問題があるという。
最初、慰謝料や養育費の件なのかと考えた。
話を聞くと、子供の親権をどっちが持つかということらしい。
彼らは二人とも子供を溺愛しており、どうしても離したくないらしい。
そこで私は冷静に判断をしてもらう必要があると考え、
法テラスへの相談を提案してみた。
法テラスは国が設立した帆的トラブルを解決するための行政法人だ。
法テラスに事情を話して相談をすれば、必要があれば法律事務所への相談を薦めてくれかもしれない。
普段、裁判などとは縁のない私たちは法律事務所などにいきなり赴くのは腰が引ける。
だからまずは法テラスで気軽に相談をしてみて、その上で適切な方法を検討するのが名案だと思った。